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2013年2月19日 (火)

東北電力の危険なウソ  活断層と認定

昨日、原子力規制委員会が、東北電力の東通原発の敷地に活断層がある可能性が高いと認定しました。

なぜそんなものが見過ごされていたのでしょう。東北電力の言い分はこうです。

「それは活断層ではなく、『膨潤(ぼうじゅん)』である」

つまり、地層にある土砂に水が入ってふくれ、断層のように見えるズレをつくったもの。だから活断層ではない。

ボクは、去年の12月26日に行なわれた原子力規制委員会の議事録を読みました。規制委員と東北電力の職員がひらいた活断層の検討会の発言記録です。そのとき、規制委員の研究者が東北電力に質問しました。

「膨潤という現象は、過去もあったという実例と、世界中を探してここあるという例を見つけられましたか?」

すると東北電力の人はしどろもどろにこう答えています。

「トンネルを掘った直後に膨張して壊れる現象があります。あまり顕著な実例はありませんが、ちょっと聞きかじりと耳に挟んだものです。こういった現象を系統的に報告された論文、事例はありません」

つまり、原発にとってとても危険な活断層を『ちょっと聞きかじり』のあやふやな例を出して安全宣言していたということです。

東大地震研究所の佐藤さんという教授も会議で怒ってこう言っていました。それをまとめると、

「世界中の研究者が地震を研究していますが、膨潤という説明は初めて聞きました。もし膨潤が本当にあるのなら、国際的にも大変なこと。考え方をずいぶん改めなければいけない。それが青森県の下北半島だけにある、という主張に違和感があります」

ひとことでまとめれば、佐藤さんは「大ウソだ」と言っているわけです。そして

「原子力という危険なものを扱う事業者が言う安全の本質とはそういうものなのか。そういう姿勢で、はたして安全に原子力を扱っていけるのか危惧を覚えます」

37ページある議事録をすべて読んでボクが思ったことは、『東北電力は原発を安全に運営する気持ちがない』ということです。危険の可能性がある断層を、あやふやな説明で安全だと主張する。

そうやって危険な原発を過去にも動かしてきた。これは国民を危険にさらす犯罪です。『膨潤』という主張は、故意についたウソにしか見えません。そんんな人たちは、罰するべきです。

原発は危険施設、原発を動かす企業の経営者たちも危険人物。それがよく判りました。


※ボクが読んだ議事録は、規制委員会のホームページに公開されています。このブログで書いた発言は、読みやすくするため書き直しています。原文で読みたい人は以下のアドレスにpdfがあります。発言は30ページから34ページです。
http://www.nsr.go.jp/committee/yuushikisya/higashidori_hasaitai/data/20121226-higashidori.pdf





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