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2013年5月 1日 (水)

「誤解を招く発言」とは?

今日は原発や震災の話ではないけれど、昨日、ボクにとって気になることがあったので、ちょっとつきあってください。

オリンピックを招致しようとしている東京都の猪瀬知事が、ライバルのトルコについて「イスラムは喧嘩ばかりしている」などと発言し、問題になっています。オリンピックを誘致するライバル都市を、批判してはいけないルールがあるからです。

これはニューヨークタイムスからインタビューを受けた際に言った発言です。それが記事になり、問題視されたんですね。

猪瀬さんはすぐに反論しました。

「インタビューが終わったあと(もしくは終る間際)に気軽に言った雑談だった。言った言葉が誤解されて報じられた」

つまり、ニューヨークタイムスは、記事を捏造したかのように言ったんですね。

よく、日本の政治家たちが失言で大問題になると、よくする言いワケがこれです。「発言の趣旨とはちがう、誤解を招くような記事を書かれた」

でも、ニューヨークタイムスと言えば世界的な大新聞です。そんな誤解されるような内容を書くでしょうか? ねつ造に近い記事を、プロの記者が書くでしょうか?

実際、ニューヨークタイムスはすぐに反論の声明を出しました。「猪瀬さんの発言をゆがめた文章は書いていないし、猪瀬さんの録音されたインタビューもある。間違った記事は書いていない」

きっと、インタビューの録音を弁護士にも聞かせ、問題がないかの確認をとっているはずです。

それに猪瀬さんは作家です。言葉の重み、記事の捏造、誤解されるような表現には敏感な職業にいた人です。ニューヨークタイムスが、そんなダメ記事を書かないことを、よく知っているのが猪瀬さんです。

事実、猪瀬さんは昨日、すべてに謝罪したそうです。

ぼくは、政治家としての猪瀬さんを応援しています。これからもがんばってほしいと思います。でも、今回の発言はダメ。

このブログを書いたのは、ボクも文章を書き、読者に伝える仕事をしているからです。故意に誤解を招くような記事やねつ造記事はゼッタイに書かない。これはボクの仕事の基本です。

だから今回の猪瀬さんとニューヨークタイムスの問題が、とても気になったんです。

日本の政治家は、自分の発した言葉が問題になると、それを伝えた新聞社や記者の責任にしようとします。

「誤解を招く発言をしてすみません」が、そんな政治家の謝罪です。みなさん、同じ謝罪を言います。

知っておいてください。それは「誤解を招く発言」ではありません。たいがいの場合、それはその政治家の本心です。

猪瀬さんは、イスラム文化にちょっとした偏見があるのかもしれません。それとも、ライベル国の悪口をつい言ってしまったのかもしれません。でもそれは、オリンピックではやってはいけないことなんです。

覚えておいてください。

政治家の失言。でもその失言には、その政治家の心の奥にある真実が表われていることがままあるんです。



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