無料ブログはココログ

« 「風評被害」という言葉にだまされるな | トップページ | 沖縄  米軍基地に反対なら国会議事堂へ行こう! »

2013年8月14日 (水)

住民避難の発令所  それは使えないシロモノだった

オフサイトセンターって覚えてますか?

福島原発が事故を起こしたとき、現地の対策本部になった施設です。

福島第一原発から5キロのところにあって、除染するための部屋や放射線測定機が備えられ、住民の避難などの指揮をとることになっていました。

現地の長は、経済産業副大臣。東京からヘリコプターでやってきます。

スゴイでしょ?

原発事故に備えて、オフサイトセンターの設置と、そこに集まる人たちは、法律で決められているのだそうです。へェ~。

つまり、原発の敷地の外(オフ)にある、避難や防災の指令センターです。

ところがそれが、福島ではまったくもって役に立たなかったそうです。

どうしてって思うでしょ?

全館、停電。非常用発電機も、3月11日、夜9時過ぎに故障。

通信機能がマヒし、携帯電話もつながらない。動いていたのはファックス兼用の電話が1台だけ。

水道が止まって、トイレも使えなかったそうです。

そのうえ、40人の職員が集まると決められていたのに、実際に来たのは21人だけ。

やがて、原発から放射能が漏れ出したら大変。

福島のオフサイトセンターには空気清浄化フィルターがついていなかったので、センター内は放射能だらけ。

実は、

原発事故の2年前。もう組織がとり潰されましたけど、原子力保安院(311ではダメっぷりが有名でした)がフィルターをつけるように総務省から勧告されていたそうです。それをちゃんとやんなかった。

愚かでしょ?

結局、15日にはオフサイトセンターを放棄することになりました。

この話、今ボクがちょこちょこ読んでいる『カウントダウン・メルトダウン』(船橋洋一著、文芸春秋)っていう本に出ていました。

副大臣が指揮をとる住民避難の発令所は、通信手段はファクス1台、発電機もたった6時間で故障、トイレすら使えないシロモノ。

立派でしょ?

あまりにもお粗末すぎて、今さらながら驚かされます。ダメすぎて、呆れます。これがドラマなら、笑うところです。

安全。

それを過信しちゃいけないんですね。ひとたび事故が起こると、誰もがゼッタイ安全だと信じていたものが、こうなってしまうんですね。


※※
ここで紹介した『カウントダウン・メルトダウン』は上下2巻、読み応え十分の本です。ボクはまだ最初の60ページくらいまでしか読んでいませんけど。

ささいなことが、大変なことになる。そんなことが書かれています。たとえば、原子炉の様子を確認するためのメーター。停電したら真っ暗で読めませんよね。トイレが使えないオフサイトセンターもそうです。

ささいなことが、大惨事を引き起こす。そんなことが、さり気なく書かれています。

あのとき何が起こったのか。それを知ることができるいい本だと思います。





« 「風評被害」という言葉にだまされるな | トップページ | 沖縄  米軍基地に反対なら国会議事堂へ行こう! »

東日本大震災」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1499512/52874682

この記事へのトラックバック一覧です: 住民避難の発令所  それは使えないシロモノだった:

« 「風評被害」という言葉にだまされるな | トップページ | 沖縄  米軍基地に反対なら国会議事堂へ行こう! »