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2013年10月 6日 (日)

原発事故の矛盾 「福島の果実 タイに並ぶ」

昨日の朝日新聞の夕刊は、ヘンテコな記事が載っていた。何を言いたいのか、首をかしげたくなる。タイトルが

「福島の果実 タイに並ぶ」

福島のモモやリンゴが、原発事故の風評被害で日本では売れなし、今まで大口の輸入先だった台湾や香港は、汚染を心配して輸入停止のまま。

そこで、タイやマレーシアに輸入しはじめたら、味がいいのでお金持ちたちに売れているというお話。

福島が復興しているのは、とってもうれしい。

でも、日本や台湾で売れないならタイに売る。それは果たしていいことなのか、疑問がわく。

おりしも朝日新聞は、朝刊で毎日連載している『プロメテウスの罠』という特集で、原発事故以降、福島の米を福島の小学生に食べてもらおうとして、県のズサンな管理体制があったことが紹介されている。

ザルのように汚染米が漏れていく検査方法。基準値すらしっかりと守れない検査機器。それでも米を食べてもらおうとする福島。

そんな記事が毎朝連載されていて、夕刊では福島の果物を海外に売るという記事の矛盾。

そして同じ昨日の夕刊、一面では、水俣の魚が今も売れないという記事が載っていた。

水銀に汚染された魚を食べた住民が、水俣病になったという今から60年近くも前の公害だ。

それは、今日の福島県の海と同じだ。福島県沖で獲れた魚をだれが食べる?

それとも朝日新聞は、今の日本、福島の復興には、さまざまな矛盾があるっていうことを、ボクラに教えようとしているのか?

ボクら日本人が避ける福島産。輸入禁止された果物。それを他の国に売ろうとする矛盾。

原発事故のあった年の秋、同じ朝日新聞が、放射能汚染におびえるモモ農家の話を記事にしていたのを思い出す。

その農家では、地面に落ちたモモは放射能が付着しているかもしれないので、絶対に出荷しないと言っていた。

では、はたして木になっているのなら大丈夫なのか? 木の幹や果実自体に放射能は付着していないのか? 根から放射性物質を吸い上げていないのか? 

地面に落ちたモモじゃなければ大丈夫とは言うけれど、本当にそれで大丈夫なのか?

地面に放射性物質が落ちているような土地の果物を、ボクは買うか?

もちろん、絶対に買わない。そんなの当たり前だ。

あの記事には本当に驚いたよ。

ボクは今から8年前、家内とまだ1歳だった犬を連れて、夏休みに福島旅行をしたよ。

通りがかりのモモの果樹園に行ってね。モモをもいだ。ちょっと季節がズレていいたから、酸っぱいモモだった。

でも農園の人がウチの子犬を預かってくれて、可愛がってくれてね。いい想い出だ。

それが悲しい。あの農園、どうしたろう? 涙が出そうなくらい、あの夏の思い出が悲しいよ。

猪苗代湖や会津若松、磐梯山や五色沼。ボクは何度か夏に行ったっけ。

ある年の7月。小国沼のニッコウキスゲの大群落は、父と母を連れて3人で見た。今年亡くなった父と旅行をしたのは、あの夏が最後だった。

福島県には、ボクの思い出がたくさんある。

でも、まだしばらくボク、は福島県産の作物は食べないだろう。ボクも矛盾だらけだ。



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