あれはどうなった? 「原発は絶対安全」という契約書
国はボクらとの契約を破った。キミはそれを覚えている?
契約の相手は日本政府と電力会社。今もその契約は有効だ。
どんな契約かって?
「原発は絶対に安全」
「放射能は絶対に漏れない」
「事故の確率は1000万分の1」
「原発はクリーンなエネルギー」
こんなふうに政府と電力会社は「原発は安全だから推進しよう!」って、ボクらに勧めたんだよ。覚えてる?
「安全なら受け入れよう」「過疎対策にもなるし」
そんな願いで建設を始めた全国の原発。狭い日本に54基。
ところが。事故を起こして以来、その契約がぜんぜん違う内容にすり替えられちゃった。
「原発は壊れても安全」
「放射能は漏れる」
「日本の原発は50年に2度も事故を起こした」
「原発は近づくだけで人が死ぬ有害廃棄物を出す」
中身がゼンゼンちがうよね。プンスカ!
その上、こんな追加条件もつけられていたよ。
「放射能をかぶっても安全」
え?って思っちゃうよ。
原発事故が起きるまで、日本の公衆被曝線量、つまりボクらみたいな一般人が被曝してもいい量は1年1ミリシーベルトって厳重に決められていたよ。法律でね。その法律は今も有効だ。
これは世界基準だ。
以前は、それを超えたら大騒ぎだった。
ところが、今では5ミリシーベルトとか、20ミリシーベルトでも安全、なぁ~んて言うお偉い大学のセンセイたちが、雨後のタケノコみたいににょきにょき現れた。ビックリ!
事実、栃木県や茨城県や千葉県に、1ミリシーベルトを超える地域があるのに、ほっておかれている。
「1ミリシーベルトが安全基準」
「放射能は絶対に危険」
そんなふうだったボクらの社会は、
「ちゃんと恐がれば放射能は安全」
にすり替えられたよ。
その上
「原発は壊れることがある」
「放射能は漏れることがある」
だから
「避難訓練をしっかりやろう♪」
「一緒に自衛隊も訓練をするから安心」
「除染してくれる病院を作るから安心」
いつのまにか、そんなあやふやな契約になっちゃったよ。
「原発は絶対安全」っていう契約は、どこへいっちゃったの?
それどころか
「原発は壊れる」
「けど、安心」
そう書かれた新しい契約書をボクらに突きつけ、再契約をゴリ押しする国と電力会社。
ボクらはまだそこにサインをしてないよ。だから勝手に進めるなよ、再稼働。
それって契約違反だよ。国家的契約違反。
いや、ひょっとしてサギかもしれない。
まさに日本のサギプロジェクト。
そのインチキプロジェクトの事務局は、日本政府と電力会社だ。
だからもう一度、あの頃の契約事項を思い出しておこう。
「原発は絶対に安全」
「放射能は絶対に漏れない」
「事故の確率は1000万分の1」
「原発はクリーンなエネルギー」
この契約はウソだった。どれも守られていない。
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