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2013年11月 8日 (金)

人類の存在が脅かされている問題とは

人類の存在を揺るがしかねない問題があります。

それが、壊れた原発から燃料棒を取り出す作業です。おとといから、その難事業がはじまりました。

カナダの新聞は記事にこんな見出しをつけました。

「福島第一原発四号機プールは、人類存在の問題」

ボクはテレビでその見出しを見ただけですが、そこから読み取れるのは、最悪の事態になれば人類の存在が危うくなる。そんな危惧です。

事実四号機は、事故当時危機的な状況にありました。それがいかに危険だったか。今思うと、それは人類に重大な影響を与えたかもしれません。

当時四号機のプールには、1535本の核燃料が貯蔵されていました。プールは地上数10メートルの位置にあり、地震でこれが崩落すればプールの水が抜け、燃料棒が露出し、そこからおびただしい放射性物質が放出される。そう恐れられたんです。

燃料棒は毎時1000Sv(シーベルト)の放射線を放ちます。人間の致死量は毎時7Svなので、近づけば即死する数値です。

それが空気中にさらされれば、チェルノブイリの20倍の放射性物質が吹き出し、240キロ離れた東京からも避難しなければなりません。

近づくことができなければ、そこにふたをすることもできません。死ぬことを覚悟で作業に当たるか、なすすべなく放っておくか。ヘリコプターで砂をかける程度しかできません。チェルノブイリでは、そうした作業が行われました。

吹き出した放射性物質はやがて風に乗り、日本の隣国はもちろんアメリカまで到達します。そのうちヨーロッパにも。

全世界を汚染する。

それが最悪の悪夢です。

だからカナダの新聞は「人類存在の問題」と書いたのでしょう。

もちろん、実際の作業はかなり慎重に行われています。地震に備え、取り出しの不手際やちょっとしたトラブルにそなえ、しっかりとやっているように見えます。

だから東電と、取り出し設備を作った日立には頑張ってほしいです。

いつまた壊れるかもしれない4号機プールから、すべての核燃料を取りだすまで、人類は脅かされたままです。

燃料棒を取り出す過程で過酷事故につながる可能性はとても低いと思います。だから危険をあおるつもりもありません。ボクはかなり安心しています。でも可能性はゼロではありません。

もしまた地震が起こり、4号機プールが過酷な状況に陥ったとしたら、ボクは自分の判断で逃げます。

ボクは福島第一原発から200キロ離れた埼玉に住んでいるし、風の影響もあるのですぐに逃げる必要はありません。でも、いつそうなってもいいように、覚悟はしておくつもりです。

もう一度繰り返しますが、

「四号機プールは人類存在の問題」

アルマゲドンです。それが原発の正体です。そんなものを日本は作り、壊してしまったんですね。


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