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2013年11月10日 (日)

劣った安全  チェルノブイリと日本のちがい

劣った安全。

いったい何から劣っているんでしょう。

福島第一原発で働く作業員たちは、チェルノブイリで働く作業員たちにくらべると、遥かに劣った状況で作業を強いられているということです。

先日、NNNドキュメント『チェルノブイリから福島へ』という深夜番組を観ました。

大事故を起こしたチェルノブイリで働いている作業員たちの、安全管理を取りあげた内容です。

チェルノブイリでは、原発から50キロ離れた町に訓練センターを作り、そこで作業する人に教育をしています。

週40時間のカリキュラムがあって、最後に行われるテストで合格した人だけが、チェルノブイリの原発作業員として働く資格を得られます。

そこでは、放射能の恐ろしさ、それに対する防護の仕方、10種類以上もある防護マスクの取り扱い、防護服の着方など、作業員の安全を守る教育が徹底されています。

「危険だけれど、講習を受けたので恐くはありません」。受講を終えた生徒がそう語っていました。ロシアだけでなく、ヨーロッパ全土から作業員が集まります。

驚いたことに、そのセンターは事故の1年後に設立されたそうです。もちろん、大震災から2年8か月たつ日本に、はそんなものはありません。

番組は311後に福島第一原発で働いた作業員に話をききました。元バスの運転手。プラント作業はズブの素人です。

作業員に対する東京電力の公衆会は、安全を強調するだけで、被ばくの危険などの説明は一切ないと話しています。

「レントゲンと変わらないと言っていました。危険ではないということで。その講習では被ばくの恐ろしさは一切なかったですね。安全を強調しているような状況でした」

これが、先進国ニッポンの姿だと思うと、さびしくなります。

今福島では、作業員の質の低下が言われています。

ベテランの作業員は被ばく限度を超えてしまってもう働けないか、もしくは敷地内の線量が高すぎて、放射線の危険を理解している人ほど作業をしたがらないそうです。

危険を知らされないから、恐い。危険がないから、安全対策もない。そんなウソが、今日もまかり通っている。福島は、チェルノブイリの真逆です。

熟練工がいないため、事故が頻発しています。誤ってパイプを開いてしまい作業員たちが汚染水を浴びて被ばくしました。これは、作業に慣れていない人がおこした初歩的なミスです。

そんな風に、今、日本では廃炉に当たる作業員が確保できないそうです。

昨日のニュースにありましたが、福島第一原発で働く作業員の安全手当が1万円アップするそうです。

でも、孫請けなどを重ねるうちに、そうした手当が途中で抜かれ、実際に働く人たちに渡されていない。そんな事実がかねてから問題になっています。

1万円アップしても、途中で抜ける額が増えるだけ。またそんなことになりかねない。そのうえ、1万円アップしても危険はそのままです。これではブラック企業ならぬ、原発ブラック業界です。

「世界最高水準の安全!」

安倍首相が大見得を切る日本の原発は、作業員の安全すら守れない、危険をはらんでいるんです。

日本はチェルノブイリを見習うべきです。作業員は政府が一手に募集し、教育し、国家試験を通った人だけが働く。給与も直接支払う。もっと作業員たちを尊重し、守るべきです。

簡単なことです。これ以上「劣った安全」を押し付け、原発作業員を使い捨てにすることは許されません。


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