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2013年11月 7日 (木)

100万人殺した役人と、放射能汚染を放置する役人

ボクらの住んでいる日本は、原発や食品偽装っていう“思考停止”に陥っている。

『ハンナ・アーレント』っていう映画の記事を読んで、それが判りました。

映画を見たわけではないのですが、ハンナ・アーレントは実在の人物で、アイヒマンの裁判を傍聴して新聞に記事を書きます。

アイヒマンっていうのは60年前、ドイツのナチ政権で100万人ものユダヤ人を収容所に送り、ガス室で虐殺することに加担した人物です。ナチの役人。今で言う官僚です。

想像できますか。100万人もの人々を殺すっていうことを?

アイヒマンは第二次世界大戦が終ると逃亡したのですが、1960年に捕まった裁判にかけられました。

裁判では「命令に従っただけです。殺害するのは命令次第です」って答弁します。

それを傍聴したハンナ・アーレントは、こう結論します。

アイヒマンはただの役人。「彼が20世紀最大の犯罪者になったのは、思考不能だったから」

今風に行ったら“思考停止”って言うことです。

何も考えることなく、上司の命令に疑問もなげかけず、官僚機構の歯車のひとつとしてたまたまそれがアイヒマンだったということ。アイヒマンがいなくても、他の誰かがその歯車の役目をしていたということ。

アイヒマンは思考停止してたがゆえに、100万人の人を粛々と殺した。

誰の言った言葉かボクはわからないけれど、昔見た映画にこんなセリフがありました。

「知性の眠りは怪物を生み出す」

思考停止は、100万人も殺す怪物を生み出してしまう。アイヒマンの別の記事を読んでみると、その人は特別なわけではないようです。ごく普通の、どこにでもいそうな公務員。実直な官僚だったようです。

だからと言って上司からの命令であっても、人を殺すようなことは普通の人ではありえない。そう思うでしょう?

ところが、今の日本にそっくりです。

いつか来る大津波を知っていながら対策を取らなかった東京電力の副社長や原発の所長。
原発事故直後、被ばくの危険を知っていながら警告を出さなかった役人や官僚。
住民を守ろうとせず傍観していた福島県庁と役人たち。
除染をごまかし、放射性物質が付着した落ち葉を川へ捨てる除染作業の監督者。
今、食品偽装をする有名ホテルの料理長や、
食材の銘柄をいつわる有名百貨店の担当者たち。

根っこは全部同じです。思考停止しているんです。

「中国料理では、小さなエビは芝エビって言うんです」って言った有名ホテルの料理長は、この秋勲章をもらう予定だったほど、立派な人だそうです。そんな人でも思考停止中。

年間20ミリシーベルトが安全て言う一部の学者たち。ロシアでは年間1ミリシーベルトで強制移住区域です。

子供が毎日放射線にさらされていても、原爆症や水俣病(公害)で今も多くの人が苦しんでいても、救いの手を差し伸べるどころか、賠償もせず失意を長引かせる。

信じられないヒドい話でしょ! 人として、そんなことできるの?って思う。

鮮やかな思考停止です!

原発事故も、食品偽装も、アイヒマンが加担した100万人の大虐殺も、根っこは全て同じ。

思考停止。

このブログを読んでくれているキミは、「考える人」になってほしいよ。

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