原発を動かすから被曝を覚悟しろ、日本人
国民の半分以上が反対しているのに、今や原発の再稼働や輸出に前のめりの政府。いっこうに進まない除染や住民の帰還。
それどころか20ミリシーベルトっていう高線量の地域に、住民を帰らせようという企てまで開始され、危機を増すボクらの生活。
そんなもやもやした気分を吹き飛ばすような、明快な言葉で抗議する文章を読んだ。秋場龍一さんっていう作家さんのブログだ。
「日本の原発政策はウソだらけ。絶対に間違っている」。それをこの短い文章で教えてくれている。
今日はそのブログをほぼ全文掲載します。
きのう5日の朝日新聞の巻頭を見て、ひっくり返った人も多かっただろう。
なんと、大見出しが「被曝医療に拠点病院」「政府方針 原発重大事故に備え」だよ。
つまりこれ、「再稼働」と「重大事故」と「被曝」を前提にしているわけだ。
これから原発を再稼働させるので、重大事故が起こることがあり、起これば被曝するので、そのために被曝に対応できる医療体制を整えておく、というのだ。
で、いったい、いつだれが、再稼働を了解したの?
いつだれが、被曝することを承諾したの?
原発のために被曝して、全身に重篤な症状をかかえたり、がんになったり、死んだりしなくちゃならないの?
また、被曝することを避けて、長年住んでいたところから逃げなくてはならないの?
再稼働に、国民の圧倒的多数は反対している。原発は極めて危険なものだと考えている。
福島原発事故以前は、原発は絶対に安全です、と東電もそのほかの電力会社も、国も、自民党も、高らかに言い放っていたよね。
重大事故が起こる確率は、隕石が原発にぶつかる確率より低い、とか言ってなかったっけ。
仮に事故が起きても、四重五重の防御装置があるから、放射性物質が環境に放出することは絶対にない、なんてこともね。
チェルノブイリ事故では、ソ連(当時)の技術は未熟で、高度な技術力を誇る日本では起こらない、とさんざん聞かされたぜ。
福島事故以前は「絶対安全」と言わないと、地元住民や世論を納得させることができなかったからだ。
そう、だから「絶対安全」という「原発安全神話」がねつ造されたのだ。この神話がないと原発は動かなかった。
ところが、史上空前の巨大事故が起こって、無残に「安全神話」が原発建屋もろとも崩壊すると、今度は「放射能安全神話」だよ。
1ミリシーベルトどころか、20ミリ、いや御用学者のなかには100ミリだって大丈夫とまで言い出したよ。
そして、ここにきて、ついに「重大事故に備え、被曝医療の拠点病院」だ。
あのね、原発という、発電プラントのために、なんでこうまで「備える」必要があるの。単に電気を作る装置だよ。
電気を安全に、無害に、安く作れる装置って、いくらでもあるんだよ。
で、なぜ、原発のために、重篤な病気になったり、逃げだしたり、莫大な費用を国民が払ったり、十万年以上管理したり、地球生物の絶滅まで危惧しなくちゃならないの?
原子力発電ほど愚かな装置ってあるのかな。愚の骨頂の典型だろ。
その愚を原子力ムラに引っ張られた政府が、国民を置き去りにして突っ走っているよ。
(11月6日 「秋場龍一のねごと」ブログより)
以上のブログを2度、3度、繰り返して読んでほしい。
すると、日本の原発が、いかにウソで塗り固められたシロモノか。それを実感できるはずだ。
そんな事実を明確な言葉で教えてくれた秋場さんのブログ。さすが、作家さんだなって思うよ。
秋場さんのブログには、この他にも読んでほしいことがたくさん出ている。アドレスはコチラ。
http://akiba1.blogspot.jp/
« 甲状腺ガン疑い含め59人 ユーモアあふれる日本の安全 | トップページ | 国が助けてくれた人 わずか4% »
「東日本大震災」カテゴリの記事
- 日本火山学会が「原発再稼働」の危険性を警告(2014.11.04)
- 小渕さん 原発ムラの操り人形 次の大臣は東電の大株主(2014.10.22)
- 山本モナと原発報道(2014.10.18)
- 原発推進 小渕優子 経済産業相はババを引かされた(2014.10.08)
- 御嶽山の噴火が、川内原発の危険性を警告する(2014.09.28)
トラックバック
この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1499512/53939224
この記事へのトラックバック一覧です: 原発を動かすから被曝を覚悟しろ、日本人:
コメント