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2013年12月11日 (水)

原発安全部門への配属は、出世の終わり

数日前の新聞記事。

電力会社がお金を出し合って、原発の安全性を高めるための部門作ることを決めたのだそうだ。

なるほど。

もちろん、そんな部署は原発事故の前にもあった。

東京電力の中にある「原子力品質・安全部」という部署。最近は、組織の変更で名前が変わったらしいけど。

原発事故の前までは、「原子力品質・安全部」への配属は、“出世の終わり”を意味していたそうだ。

東京電力で働く社員にとって、原発の安全は不人気部署。ってコトだ。

安全を主張する人は、煙たがられたんだろうな。安全対策にお金をつぎ込むと経営を圧迫するからね。

そういう会社風土。これは東京電力に限ったことではない。

今も、原発敷地内の活断層の有無が問われているけれど、どんなに明らかな活断層があっても、必死に否定する電力会社。

もちろん電力会社だけじゃない。

原子力を担う研究機関や学者も同じ。放射線医学のお医者さんたちも共通する。

そういう学者が医学界で出世して、理事とか理事長さんになった人たちの全員は、原発推進派だ。

そうじゃないと東電と同じ、出世が終わる。政府ににらまれて、予算を減らされちゃうからね。

だから電力会社や政府の都合がいいことを言う人ばかりが、体制の中で出世する。

たとえば、「100ミリシーベルトの放射能の中でも笑って暮らしていれば安全」って言った、山下俊一センセイも、福島県民が怒って訴訟をしたけど、今じゃ国立大学の副学長だ。うらやましい。

そんな福島県の健康調査をしていた委員さんたちの中でも、放医研(放射線医学総合研究所)の理事の明石真言さんとか、放影研(放射線影響研究所)の主任の児玉和紀さんとか。

この二人は広島長崎の原爆症の裁判で、国側の証人として、住民の原爆症の認定に反対する立場で証言をしている。

つまり、国に都合の言い証言をする人たち。

だかど裁判では、負け側。最近の裁判は、住民側が連勝しているからね。でも、彼らは出世する。

明石さんなんか、名前が真言(まこと)だ。真のことを言う、っていう名前。ステキでしょ。

広島、長崎、福島。

彼らが、そこに住む人たちの安全、安心、健康のために何かをしてくれると期待するのはやめるべきだとボクは思う。っていうか、逆に危険。

明石さんがいるっていうことは、もし万一、福島や周辺の県で放射線障害の患者がでても、認定しないゾ。そういうメッセージだってボクは思う。

先月も書いたけれど、国に原爆症と認定された患者は、全体のわずか4パーセントだ。96パーセントは見捨てられている。怒るでしょ。

昨日書いたブログ『ドクターX』に出てくる出世欲の医者たちと同じだ。そういう医者が、現実にいる。

だから、もう一度考えておこう。

安全は出世の終わり。

住民のために立ちあがったら、出世はパー。ボクはそういう人たちが作った国に暮らしている。

ボクらの日本、そんな社会のままでいいの?


※明石さんと児玉さんのことは、『福島原発事故 県民健康管理調査の闇』(日野行介著)、東電の“出世の終わり”のことは、『カウントダウン・メルトダウン』(船橋洋一著)下巻に書かれています。

今日のブログは、その二つの“事実”に照らして、ボクが感じたことを書きました。

キミはどう感じだ?



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