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2013年12月10日 (火)

原発事故の脅威を隠そうとした あの時の日本

年末になると、テレビドラマがクライマックスを迎えてきます。我が家で楽しく観ているのが『ドクターX』。

米倉涼子演じる腕のいい派遣の女医、大門未知子が、大学病院の硬直した医療現場をあぶり出す。

出世のため危険と思える手術を断行する医師や、院内の選挙で敵対する派閥に属する患者は手術をしない!と凄む医師。そんなグロテクスな心の医者たちに立ち向かうドクターX

人の命を何だと思っているんだ! そう感じても、所詮はテレビドラマ。視聴率を稼ぐために、大げさに描いているんでショッ。

って思いたいけど。

でも、ボクらが住んでる現実の日本では、今、同じことが起こっている。

出世やお金や保身のために、患者を見殺しにしたり、危険を知らせようとしなかったり、それを秘密にいしようとしたり、そんな医者や役人や大企業がある。

それをあぶりだしたのが東日本大震災と原発事故。

これはまぎれもない事実だ。恐ろしい世の中になった。

原発がメルトダウンしていると判っていても、事故後2カ月だってもそれを認めようとしなかった東京電力。

ちゃんと公表していれば、住民たちはもっと早く避難できた。

放射性物質がどの方向へ流れたか。その情報はSPEEDIで計測していたのに。声を上げてしらせなかった文部科学省。

放射能がどの方向に流れるか。それに気づいた気象学者もいた。ところが、気象学会や官僚は、そうした情報が住民に漏れないよう通達を出し、圧力をかけた。

ちゃんと公表していれば、住民たちは少しでも早く避難していたのに。

100ミリシーベルトの放射線を浴びると発がんリスクが高まると世界的に認知されているのに、長崎大学の教授は放射線の高い村へ出かけて行って、住民たちに「ニコニコ笑っていれば放射能の被害は受けません」と言って安心させた。

「放射線、安心ですよ!」

この
山下俊一っていう学者は、国立長崎大学の副学長、県立福島大学の副学長だし、福島県の放射線健康リスク管理アドバイザーだ。

笑っていれば放射線に冒されないなどと非科学的なことを言いふらす。非常識な学者だ。ボクに言わせれば悪魔だ。まさにドクターXに登場するような医者だ。

原発事故前まで、ぼくら一般市民の公衆被ばく量は年間1ミリシーベルトって法律で定められていた。ところが今、線量が高くて除染できない。家に帰れない。なら、年間5ミリシーベルトに引き上げよう。

そんなことを言い出す学者や役人や村長なんかが現れ出した。

原発事故後、3、4日後に、地域の放射線量を計測するモニタリングチームが、いくつも福島県に派遣され実測していた。

住民を避難させるべき線量であるにも関わらず、計測したデータは秘密にされ、住民たちを無用の被ばくに曝した。


まさにドクターXみたいな世界に日本がなった。

今、秘密保護法ができて、原発事故も秘密にされかねない。「住民にパニックを防ぐため」事実を公表しなかった。

そう公言したのは、原発事故が起きたあの時、原発事故に対応した民主党の細野豪志だ。パニックを防ぐため、避難させるより、秘密にする。公表せずに隠す。これが現実だ。

秘密保護法の成立で、治安を守るためと称して、原発災害を過小に評価したり、放射能の流れる先を教えない。そんなことがまかり通る社会になってしまった。

じゃ、ボクらはどうやって自分の身を守るのか。

もうドクターXになるしかない。

原発のことを知って、放射線のことを学んで、被ばくのことを知って、もしまた事故が起こったら、自分自身の力で守るしかない。

ドクターXに有名なセリフがあるね。

「わたし、失敗しないので」 大門未知子の名ゼリフ。

そんな失敗しない知識がボクらには必要だ。

原発事故をあつかった書籍は、たくさん出版されている。ボクラにできることは、そうした本を読んで、失敗しない知識をつけることだ。

自分のことは自分で守る。政府は守ってはくれない。むしろだまそうとする、隠そうとする。

それはテレビドラマの架空の話ではない。ボクらが今、こうして現実に住んでいる日本の姿だ。







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