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2014年1月19日 (日)

住民に5倍の被曝量を推進する市長がいる

福島の原発事故直後。放射能を含んだ雲は北西に流れ、福島県北部にある伊達市にも汚染地帯を作った。

昨日18日の朝日新聞に小さな記事が載っていた。一週間後の今月26日は、その伊達市の市長選挙。

伊達市と言えば、仁志田さんという人が市長をしています。去年6月25日のこのブログでは、ボクはその仁志田さんを非難した。

今、日本の除染目標値は年間1ミリシーベルト(1mSv)未満。

ところが、仁志田さんが推進した伊達市内の除染目標は年間5mSv未満。

なんと5倍の高線量だ!

そうやって基準値をユルくしないと除染に時間やお金がかかって、伊達市には負担になる。住民も逃げ出す。

だから、放射線の基準値を5倍に増やして除染をすれば、費用や時間が節約できる。

合理的デショ? という考え方らしい。危険デショ? っていう発想はないみたい。

日本の法律では、年5.2mSvが放射線管理区域。

一般公衆の立ち入り禁止。18歳未満の立ち入り禁止。そこで寝泊まりしたり、飲食したり、妊娠適齢期前の女性が入ってはいけない場所。

そんなギリギリの場所に自分の選挙面を住まわせようとする市長の仁志田さん。

正直、ボクは恐い。

じっさい伊達市では今、5mSv未満を目標に除染を行っているらしい。

ところが! そんな仁志田さんに危機が迫っている。

今回の選挙、仁志田さんの対立候補に立った高橋一由さんが、市内全戸の除染という公約を立てた。

「徹底的に1ミリ以下にする」
仁志田さんが消極的だった、再除染もする。

フツーに考えれば、再除染は当たり前だよね。最低でも、目標値まで下げなければ、除染する意味がない。

それで危機感を持った仁志田さん。あっさり、1mSv以下の住宅を含む全戸除染に方針転換。「山林も除染できるよう国と交渉する」とまで言い出して、にわかに頑張りはじめたみたい。

ボクは、思わずズッコケタよ。何だ、この人。

今まで、自信をもって5mSvは安全!って言っていたんじゃなかったのか。それが選挙で負けそうになると、1mSvにコロっと方針転換する。

この人の心の中って、どういう構造になっているの? 市民の被曝はへっちゃら。住民の健康より、税金収入が優先。お金をかけて除染するより、被曝させるがままにする。

でも、選挙には勝ちたい。市長でいたい。そういう人?

まっとうではない。

市の幹部は「市民の不安に際限なく応えるには資金も人手も限界がある」って言ってるみたいだけど。

ボクは思う。

最低限、1mSv以下まで除染する。それが無理なら、安全な場所へ移住できるよう支援する。

放射線、甘くみるなよ。資金がないのなら、もう伊達市に住むのは不可能ってことだ。それ以外の選択肢はない。

基準値を適当にいじくりまわして“見せかけの安全”っていう欺瞞で、本来護らなきゃいけない市民に無用な被曝を強要すべきじゃないし、そんな人物が市政を司るべきではない。


※このブログは1月18日の『朝日新聞』の記事をもとに書いています。




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