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2014年2月22日 (土)

原発と特攻隊

書店に行くと、特攻隊がブームか?っていうくらい、関連書籍のコーナーがある。

ゼロ戦の設計者を描いた『かぜたちぬ』や特攻隊員を描いた『永遠のゼロ』のせいだろう。

特攻は70年前の戦争中、はるか昔の出来事。そう思うのは大きな間違い。

今も、日本は特攻隊にひとしいことをやっている。それを日本人がこぞって称賛したりする。

ゲンダイの特攻は、今も、そして70年前も、愚かな政治家や軍人たち、電力会社のせいでおこなわれている。

ひとたび原発が事故をおこし、大量の放射能が吹き出せば、それを収束させるため、強い放射線の中へ、誰かが決死の覚悟で飛び込んでいくことになる。

福島第一原発で当時作業にあたった社員や下請けの作業員、自衛隊員たちは、身の危険があるにもかかわらず、そうした作業を強いられた。

結局、電力会社や学者たちの想定が甘かったから、そんなことになる。

アメリカに勝てると思った当時の軍部の想定が甘かったから、戦争は苦戦し、苦し紛れにやったのが特攻だ。

戦闘機や潜水艦に若い(ときには十代の)隊員を乗せ、敵艦に体当たりさせる。もしくは、部隊全員に無謀な突撃をさせ、さして戦果も期待できない玉砕を強いたりした。

そんな戦術を考えたのは、世界中でも日本だけだ。

戦果を期待するのが戦術だ。特攻も玉砕も戦果はさしてない。ヤケクソ攻撃だし、命の浪費だ

なぜそんな無謀なことをやったのか? その原因は何なのか? ボクらは一度立ち止まって、それを調べ、考えなければいけない。

高い放射線量の場所へ、決死隊を送り出した東京電力。あるのは放射線をまったく防げない白い防護服(その役目は放射線を防ぐことではない)を着せて、作業させられた作業員たち。

放射線のなかで原発に水をかけた東京消防庁のハイパーレスキュー隊員たち。

「日本のためにやった」「死の覚悟をした」「派遣が決まったとき家族が泣いた」「家族から、日本のために頑張ってくださいと言われた」

そうやってレスキュー隊員たちは、一種の特攻に出かけて行った。もちろん、100%死ぬことを義務づけた特攻や玉砕とちがって、安全無事に帰る対策をしていたけれど。

根っこは特攻も原発も同じだ。

レスキュー隊員をテレビスタジオに呼んで、いかに彼らが死を恐れない英雄だったか。ぼくらはそんな番組をみてもてはやす。

その一方で、放射線に対処する防護服もなし。原発が事故をおこしても誰も責任を負わない。

そんな矛盾がボクらの前に立ちはだかる。

安全神話のうえにあぐらをかいた電力会社が、重大事故をおこす。ニッポンは神の国。米鬼のごときに負けるわけがない。神風が吹いて、米鬼の軍艦はすべて沈めてくれるはずだ。

そんな神話が闊歩する。神の国。原発安全神話。

そのツケは、特攻隊員やレスキュー隊員や作業員たちが払うことになる。

もう特攻隊精神はやめにしよう。

人間の命を粗末にして、それをヒーロー物語にすげ変えることもやめよう。

原発がなければ特攻隊は不要になる。

電力会社の重役たち。電力会社にパーティ券を買ってもらいたい政治家たち。

そんな原発ごときに命を懸ける。そんな馬鹿げたことはやめよう。






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コメント

推進派は勝俣会長と清水社長を含めて誰も特攻していないのに、そのことに大衆が何の疑問も何の疑問も感じない時点で終わってる。こういう人々は次は原発に特攻する積りなのかな?そうなったら海外に避難して高みの見物とゆこう。

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