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2014年5月16日 (金)

『美味しんぼ』問題は、安全への不信と不安の表れだ

マンガ『美味しんぼ』の鼻血問題。

つまるところ、それは国や環境省、福島県庁に対する不信感にある。

ここで書く福島県とは、福島に暮らす人のことではない。ただひたすら福島の放射線を低く安全に見せようと努力する県庁や行政機関のことだ。

多くの人たちは、彼らを不審に思っている。

本当に福島県は安全なのか? さまざまな実例から考えると、ボクは信じることが難しい。

事故以来、福島第一原発から大量の放射性物質が吹き出し、関東まで汚染されたのは事実。微量ながら神奈川や静岡のお茶からも放射性物質が検出されている。

ボクラの生活環境には、放射性物質がばらまかれてしまった。

もちろん微量だ。でも、できるだけそうした物質を避けて生きたい。そう思うのは自然なことだ。

ガンや血液病、その他の病気にかかるリスクは出来るだけ避けるべきだ。

果たしてその努力が適切にされているのか?という疑問がある。

福島県内には、除染をしても目標値の1mSv以下にならない地域がある。

ところが再除染はおこなわない。というのが政府の方針だ。数か月前そうだったけれど、そその後でひょっとしたら再除染することになったかもしれない。ボクがそうした記事を見落としている可能性もある。

でも、数か月前の段階では、年間1mSv以上でも、再除染はしない、とお上はおっしゃっていた。高い放射線量のまま、人を帰すということだ。

このブログで何度か紹介しているけれど、

公衆衛生上の限界値は年間1mSv。

繰り返して言うけれど、これは限界値。限界! つまり、ボクラのような普通の人々が生活する場所に、それ以上の放射線量があってはいけないという数値だ。

法令違反になる。

ところが今、20mSv未満の地域に住民を帰還させようとしている。それに対して福島県は文句を言わないし、受け入れている。

なぜ20mSvか、という記事をさまざま読んでみたけれど、ボクはそれを科学的に納得することができない。気休めのように感じてしまう。

ボクも、放射線のことをよくわかっているワケではない。でも1mSv以下と言われたことを、20mSvで良しとする考えは、異常で危険だとしか思えない。

事実、今年の冬、福島県の伊達市の市長選では、除染目標を5mSv未満と訴えていた現職の市長は、選挙直前に1mSvに下げている。これが現実だ。

それを20mSvで帰らせるというのは狂気と言える。

原発はゼッタイに安全で重大事故は起きない。

事故が起きても、放射性物質は外へ漏れない。

もれても、すぐには危険はありません。

危険はないけど、避難しましょう。

もう帰れません。

1mSvが限度です。いや、20mSvまでなら大丈夫……。

まるで悪いジョークだ。

原発事故まで、甲状腺がんは100万人に1人か2人と言われていた。日本の甲状腺の最高権威のセンセイがそう言っていたのだから間違いない。

ところが、今、福島では8000人の1人の割合で甲状腺がんが発生している。

それでも「原発事故との因果関係はない」とセンセイたちは繰り返す。

チェルノブイリでは、4年後から甲状腺がんが発見されたから、今はまだ事故の影響がない。というのがその言い分だ。

実はこんな現実がある。チェルノブイリでは、4年後にはじめて高精度の検査機が導入された。以来、甲状腺がんが発見されるようになったという事実は無視されている。

福島の原発事故後、他の地域と比較するため青森、山梨、長崎で子供の甲状腺のサンプル検査をおこない、1人にガンがみつかった。わずか1人だから安心です。4500人に1人だから、8000人に1人なら安全です。

というのが、さっきの最高権威センセイたちの見解だ。

でも青森、山梨、長崎で検査したのは約4500人。

1万人検査したら何人になるのか、5万人検査したら何人なのか。5万人検査しても、ガンになっているのは1人かもしれない。そういう検査をして、はじめて比較できるデータになるのだけれど。4500人で検査を打ち切ってしまった。

数字に弱いボクでも、怪しいってわかる。

さらに、福島県内で発見された甲状腺がんの子供たちが、どこに住んでいたのか、原発事故のときにどこにいたのか。そのデータが、個人情報をタテに非公開になった。

放射性物質の多い地域に頻発していれば、因果関係が立証できる。逆に、福島全体に広がっていれば、放射能意外の要因が考えられる。

そうしたデータが隠されているので、本当のところどうなのか。ボクは科学的に、安全か否かを判断することができない。

もうひとつ付け加えておけば、

県がやるのは検査だけ。その後の対応や費用は患者任せになる。それは当然だよね。だって「4年後」まで、原発由来の甲状腺がんは発生しないことになっているから。

もちろん4年後、5年後、10年後。甲状腺がんが増えても、県や環境省は事故との因果関係を否定し続けるだろう。水俣病や広島・長崎の原爆症みたいにね。

これ以上甲状腺がんが増えないことを心から祈るよ。

こんな風に、「安全」「安心」「放射能との因果関係はない」と言い続けているけれど、彼らを合理的に信じることがとっても難しい。

もうひとつ思い出したことがある。

原発事故直後。SPEEDIEのデーター。つまり放射性物質がどこへどのくらい流れるかという情報は、福島県庁にメールとファックスで送られた。

「メールは容量が大きすぎて消してしまった」と担当者。

ファックスは、誰も見ないまま、どこかになくなってしまった。らしい。

そうやって、住民避難の責任逃れをして、国の指示をひたすら待つ。自分からは一切指示をしない。県庁自身が、県民の避難や安全を護る努力を放棄した。

というのが福島県庁のやり口だ。

かれらが安全と言う食べ物は、どれだけ信じられるものなんだろうか?

『美味しんぼ』をきっかけに、今改めて、本物の安全について、考えるべきだと思う。


さて、面白い動画があるので見てほしい。見て笑うといいと思うよ。

「総統閣下が『美味しんぼ』鼻血問題でお怒りのようです」。というタイトルだ。これは「ヒットラー、最後の12日間」という映画にパロディのセリフをつけたもの。

http://goo.gl/4I4Uh6






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