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2014年7月15日 (火)

福島から疎開する子供たち、福島へ修学旅行を勧める政府

福島県の子供たちも、もうすぐ夏休みだ。

ボクがまだ小学生だった夏。近くの小さな小川に行ったり、林に行ったり。暑さなんか気にせず、外を遊びまわったものだ。

でも、福島県の子供たち。彼らの一部はそうではないらしい。放射線の多い地域では、あまり外で遊ぶことができないそうだ。

そればかりか、県外に一時避難(疎開)させ、放射線を気にせず思い切り遊ばせる。

放射線量の少ない地域で数日暮らすことで、体内に入った放射線物質を排出させ、被曝量を減らす。

そんなことを努力しなければいけない親たちがいる。

時には福島から遠く離れた沖縄。そして海外かの招きもあって、フランスに渡った子供たちもいるという。

そんな連載記事が朝日新聞の『プロメテウスの罠 四年目の夏』で記されている。今日はまだ読んではいないけれど、今日はその11話めだ。

日本は何年も前から、チェルノブイリで被曝した子供たちを、夏のあいだ受け入れて来た。日本に数日から数週間滞在した子供たちは、目に見えて元気になっていくのだそうだ。

福島の原発事故で被曝した子供たちもまた同じように元気になって、再び故郷の福島に戻っていく。そんな様子が朝日新聞に描かれている。

でも、福島の子供たちが夏休みになると疎開する。そんなニュースは、まったくといっていいほど伝えられていない。

そんなおり、作家の室井佑月さんが、週刊朝日に連載しているコラムでこんなことを言っていつ。

「なぜ子供をわざわざ福島へ連れていかなきゃいけないの?」

テレビ朝日のニュースを見たのだそうだ。

「原発事故による風評被害の払拭に向け、政府は、修学旅行先として福島のモデルコースを設定し、全国の学校に提案することなどの強化策をまとめました」

室井さんは、福島県の甲状腺検査で90人の子供が悪性または悪性の疑いをうけ、51人が摘出手術をおこない、50人が甲状腺がんと確定したことや、がんが原発事故の影響かはまだわからない、ということにも触れている。

そのうえで、被曝の影響があるかもしれない地域に「なぜ子供をわざわざ福島へ連れていかなきゃいけないの?」と問うている。

そして「(福島は安全という)政府の意見が正しいことの証明に、子供を使うのはやめてくれないかな。大丈夫であることの証明に、子供を使うことは野蛮すぎる」と断罪する。

朝日新聞では「子供の疎開」を連載しながら、同系列のテレビ朝日では「福島県への修学旅行」を無批判に伝え(いや、ひょっとしたら批判的に伝えているのカモしれない。ボクは観ていないので)、それを週間朝日が切り捨てる。

というのも、朝日新聞グループのなんだか奇妙な構図だけれど。

今年の夏休み。子供たちの夏休み。

福島県から疎開する子供たちがいる。福島県に住むおじいちゃん、おばあちゃんの家に、遊びに来なくなった子供たちもいるという。親が被曝を恐れ、子供を連れてこない。

それでいて、福島へ子供たちを集団で、半ば強制的に行かせようとする大人たちがいる。

福島県に修学旅行で行けば、福島にお金が落ちて、県民は喜ぶかもしれない。でもそれは福島県を喜ばすための修学旅行なのか?

それは間違っているし、残虐で、酷いおこないだ。


※紹介した室井佑月さんのコラム全文は以下のサイトで読むことができます。

http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20140711-00000011-sasahi-soci








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