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2014年7月17日 (木)

「東電の職員に敬意をはらいましょう」という記事について

「東電職員に敬意と労(ねぎら)いを」

という記事をネットで読んだ。これはWiLLという雑誌のネット版。

ただし、料金が発生するので、ボクは最初のさわりだけしか読めなかった。だからこの記事を正確伝えることはできないので、申しわけない。

でも、ボクが以前から感じていることを、ここでちょっと書くね。

WiLLの記事は、福島第一原発の事故後に現地にはいり、過酷な労働条件の中で復旧作業にあたる東電職員たちの精神ケアをしている教授のレポートのようです。

東電の作業員たちは、放射線にさらされながら高いストレスの中で働いている。その多くは、自分や家族や知り合いが地震や津波の被災者だ。

原発敷地内ではあの日、若い職員2名が津波で亡くなっている。その後の復旧作業でも、心不全などで亡くなった作業員たちがいる。そうした困難な状況のなかで、高いプレッシャーをうけながら働いている東電の社員たち。

さらに社会は「東電バッシング」をおこない、東電の職員に対し、差別、中傷、社会的批判をおこなっている。(ボクもときどき、このグログで東電をバッシングするよ)

と、言うまでが、ボクの読んだWiLLのまえふりだ。

さて。ボクが以前から感じていること。

東電の職員や現場の作業員には、ボクも敬意を表します。破壊された原発で困難な作業に従事しているし、原発のない夏を今年で4回迎えるけれど、火力などを整備して停電がおきないように保守点検をしてくれている。

彼らの活躍で、今ボクらが生活できているんだなって思う。

でも、原発事故の主体企業でもある東電。誰も責任を取っていない。

東京電力が撒き散らした放射線で故郷を奪われた人たちや、自殺した人たちがいる。彼らの保障は、たいてい東電に値引きされる。

そして自殺した遺族にも、賠償はするけれど謝罪はしない。そんな姿勢の会社だ。

去年、原発の解体現場から放射性物質を4兆ベクレルも含んだ粉塵が流れ出し、風に乗って南相馬の畑や家屋を汚染したと2、3日前にスクープされた。

その事実を今まで隠していた東電。

もちろん、現場で働いている職員や作業員の責任ではない。

でも、周辺の住民に被害が出ても、隠す、責任を取らない、謝らない。では、バッシングを受けるのも当然の会社だ。

もちろんぼくも「東電職員に敬意と労いを」っていう意見には賛成だよ。

でもまずは、被災者にたいして謝罪をおこない、100パーセントの保障をとどこおりなくおこなうこと。これが「敬意と労いを」を受けるための最低条件じゃないのか?

そして東電職員は、会社に対して声を上げること。

「自分が働く東電のやりかたは間違っている」と異をとなえること。

東電には原発事故と言う負の遺産があるけれど、みんなに愛される会社にするため、社員が一丸となって改革し、間違ったことを積極的に直していく。

まずはそれが必要なんじゃないのかな。

声をあげず、会社の言いなりになっているだけでは、いつまでたっても「敬意と労い」は得られない。

例えばね、イラクを思い出して。

独裁者のフセイン大統領がクウェートを侵略して戦争をはじめたよね。その結果、罪のないイラク市民も戦争に巻き込まれてたくさん死んだよ。

なぜ独裁者がはじめた戦争で、市民が死ななきゃならないのか。なかにはフセイン大統領に反対してた人もいたはずだ。

でも、戦争をはじめたら国も市民も連帯責任。死をもって償わなければならない。

企業もおなじだ。

原発事故を起こした東電。まじめで、責任感のある職員だってたくさんいるはずだ。そんな人たちが、社内で声を上げなきゃならない。

連帯責任を負っているんだ。それを忘れちゃいけない。

一見してWiLLの記事はただしいことのような気がするけれど、ちょっと間違えるとおおまちがいをおこす。

そうしないと、フセイン大統領のいたイラクと同じ。非難を浴びて崩壊する。これが社会のルールだ。国民が自分の手で正さないと、酷い目にあうんだぜ。

東電も同じ。

WiLLっていう雑誌はね、ボクが雑誌編集者として尊敬する花田紀凱さんが編集長をしている。初めてボクが雑誌の世界に入った時、すごくリスペクトした人だよ。

東日本大震災が起こり、福島第一原発が過酷事故を起こしたまさにその時、東電の当時の会長の勝俣さんは、自ら団長になって日中経済交流のため中国に行っていた。

その勝俣さんが連れていったのは、マスコミ関係者。旅費は東電持ち。つまり、東電についていいことを書いてもらおう♪っていうアゴ足つきの遊山旅行だ。

残念ながら、花田さんもそこに参加していた。

つまり、「東電職員に敬意と労(ねぎら)いを」っていうのは、間違えようがない花田さんの東電ヨイショ記事だっていうことだ。

東電に魂を売っちゃったんだ。

そのことじゃオレ、すごく傷ついたよ。

東電の職員、がんばれ! でも、ちゃんと償いはしろ。もう二度とウソと誤魔化しはやめろ。

それがボクの願いだよ。





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