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2014年7月 3日 (木)

あまりにも非・科学的すぎる 日本の除染や保証の実態

キミの家のことを、ちょっと想像してみてほしい。

もし、キミの家の前に道とか小川があって、そこが県境だ。そこから先は福島県だ。

キミは宮城県側(福島の北側)に住んでいる。もしくは栃木県側(福島の南側)に住んでいるとする。

事故を起こした原発から放射性物質が流れてきて、あたりに撒き散らされる。福島県側も、キミの住むこちら側も、等しく汚染されるね。

線量計で計ってみると、キミの家の庭は時間あたり1.5マイクロシーベルト(mSv/h)もある。

国の基準値は0.23mSv/hだ。住んではいけない土地になる。

福島県側は、地面を剥ぎ取り、家の屋根を洗浄し、国の予算で手厚く除染がおこなわれる。

被曝を恐れて自主避難をした人にも保証金が支払われる。

ところが、県境のこちら側に住んでいると、除染は草むしりをしただけ。たった1、2時間の軽い仕事だ。

除草はするけど、地面はそのまま。そんなの除染とは言えない。

自主避難をしても、自腹だ。

なぜなら、国から予算が降りない。予算がでるのは福島だけ。こっちに住んでいたら除草がせいいっぱい。

もちろん、こっち側だって放射性物質に等しく汚染されている。

なんせ放射性物質は、市境だとか県境だとか、なぁんていう線引きは関係ないからね。

ところが除染も予算も保障も、ちがいがでる。

これがいいやり方だと思う? ワケないよね。

そんなやり方がまかりとおってしまうのが、この日本。

県境で除染に差がでるなんて、おおよそ非科学的だ。そんなことを、世界でも有数の経済大国、日本がやっている。

誰だって、そのやり方が間違っているって判るよね。

ところが、除染をしたから安心です。食べ物は安全です。不安に思って、よくしようと声を上げる人は、風評被害をあおっているんです。

っていうのが、この日本だ。

取り残され、被曝し、逃げても保障されない。そんな人がたくさんいるはずなのに、そういう人たちをニュースでは取り上げないし、ほとんどが無視される。

原発の再稼働ばかり熱心だ。そしてまた事故がおこれば、こうした人がどんどん増える。

でもまた無視され、忘れられた存在にされる。

そんな繰り返しがまた起きる。

原発は悪だ。役にたつけれど、悪だ。

そんなもの、あってはいけない。

※今日のブログは朝日新聞の朝刊に連載中の『プロメテウスの罠』、“県境の先で(6月10日~)”をもとに、ボクの感じたことを書いています。





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